「みちのくの仏像展」本日より展示しております

2015.08.29 お知らせ

「藤森武」氏撮影の「みちのくの仏像展」 県立郷土館にて開催です。
リアリズム写真界の巨匠「土門拳」最後の内弟子として最後まで撮影を共にしたした写真家「藤森武」氏の写真展です。

「土門拳」が東北の仏像の写真を中尊寺以外取り残しており、この魅力的な仏像の撮影を「藤森武」氏のために取り残したものなのか今となっては「藤森武」氏ご本人も語るすべを持たないとの事。

ライフワークとなった今、みちのくの仏像と向き合った、36年目の表現の一端をぜひご覧ください。

本日は初日ということもあり「藤森武」氏ご本人による特別解説もございました。

入り口を入るとすぐに「土門拳」撮影の平泉中尊寺の写真コーナーとなります。
「写真は肉眼を越える」その写真撮影の取組姿勢から「写真の鬼」とた讃えられた「土門拳」
「カメラは道具であり写真を撮るのは人間であり思想である」凝視され撮影された「中尊寺」の写真も何点か展示されております。

「土門拳」と「藤森武」氏との作風の違いもあり、ご本人からの当時の撮影状況の説明を生で解説していただきますと、出会いの意味の大きさを考え、興味深いものがありました。

木地を大事にした色彩のない仏像も東北には多くあり、色彩のない分本質が見えるような気がする御仏や、写真ならではの小さな視点の見方も出来、実物を見るのとはまた違う奥行もございました。今回は県内の各寺や、東北にある貴重な仏像の写真展となりました。